令和3年度 川崎市立多摩病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1043 158 259 284 445 802 916 1654 1386 352
当院は川崎市北部医療圏の地域中核病院として幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいています。
2021年度に一般病棟を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しました。
DPC包括請求制度の対象の患者7,299名のうち、70歳以上の割合は46.5%、10歳未満の割合は14.3%となっています。
地域の医療機関より多くの患者さんの受入を行っております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)-手術なし-処置2:なし 219 5.64 6.13 3.20% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)-副病:なし 141 5.85 5.83 0.71% 0.94
040100xxxxx00x 喘息-処置2:なし-副病:なし 112 6.64 6.24 1.79% 2.49
030270xxxxxxxx 上気道炎 64 4.36 4.78 0.00% 2.05
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎-処置2:なし-副病:なし 63 4.46 5.53 1.59% 2.94
小児科では,新生児から原則として中学生までを対象とし明らかな外科的疾患を除き、小児全般の疾患に対応しています。川崎市北部医療地域の小児救急を担っており、当院では、約8名の小児科医師が救急患者を受け入れています。
出産直後の低出生体重に関する疾患が最も多く次いで気管支炎、喘息または上気道炎、ウイルス性の腸炎、といった急性疾患が続き約95%が緊急入院となっています。
低出生時体重児の治療については、出生時2,500g以下の場合は、指定管理者である聖マリアンナ医科大学本院で総合周産期母子医療センターが設置され連携しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 69 27.58 25.32 59.42% 81.52
160760xx97xx0x 前腕の骨折-手術あり-副病:なし 50 2.94 4.99 0.00% 54.72
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折-手術あり-副病:なし 34 2.85 5.99 0.00% 47.79
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼-骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等-副病:なし 23 3.09 5.74 0.00% 38.13
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼-骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 23 26.26 18.36 34.78% 51.48
整形外科では、高齢者による大腿骨骨折が最も多く、その他骨折関連が上位の結果となりました。
大腿骨骨折では、大腿骨頚部、転子部の骨折で、人工骨頭を挿入を行います。当院で手術後、リハビリテーションを継続して行う為、回復期リハビリ病院等への後方病院への転院率が高くなっています。また、転院先のベット空きを待つために入院期間が長くなっています。
骨折が上位を占めましたが、その他、変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術等、幅広く行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物-皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等-処置1:なし 11 4.27 4.01 0.00% 39.45
180060xx97xxxx その他の新生物-手術あり 11 3.64 6.18 0.00% 44.00
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-その他の手術あり-処置1:なし 10 4.00 4.66 0.00% 41.60
020230xx97x0xx 眼瞼下垂-手術あり-処置2:なし - - 2.94 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)-皮膚悪性腫瘍切除術等-処置2:なし - - 7.68 - -
形成外科では、皮膚の良性新生物(脂肪腫やアテローム(粉瘤)など)と、皮膚腫瘍の手術目的の入院が最も多く、他には皮下の良性腫瘍や眼瞼睫毛内反症、眼瞼下垂顔面等の疾患を取り扱っています。
良性腫瘍の摘出は、部位や、腫瘍の大きさ等により入院適応となり標準的な入院日数は4日間となっています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 28 25.14 18.90 53.57% 62.96
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 22 9.64 9.78 0.00% 75.77
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 20.18 15.63 29.41% 70.88
010070xx9910xx 脳血管障害-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 12 2.92 3.22 0.00% 71.58
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 11 2.36 2.99 0.00% 62.27
脳神経外科では、脳卒中全般、脳挫傷、硬膜下血腫、硬膜外血腫などの頭部外傷など多岐にわたり診療を行っています。非外傷性頭蓋内血種では、脳内出血に対し投薬など保存的治療を行います。脳梗塞では、発症から3日以内でエダラボン(活性酸素除去剤)を使用し脳保護療法を行っている症例が最も多くなっています。地域連携パスを利用し地域の後方病院の転院調整を行っていまが後方病院の病床が少なく在院日数は若干長めとなっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120230xx02xxxx 子宮の非炎症性障害-子宮鏡下子宮中隔切除術、子宮内腔癒着切除術(癒着剥離術を含む。)等 26 1.00 2.50 0.00% 50.58
120140xxxxxxxx 流産 16 1.25 2.44 0.00% 35.44
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍-卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 13 3.85 6.11 0.00% 38.08
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍-子宮頸部(腟部)切除術等-処置2:なし 11 3.00 3.05 0.00% 40.36
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍-子宮全摘術等 - - 9.46 - -
産婦人科では、子宮内膜増殖症などの子宮日炎症性障害が最も多い結果となり、流産などの周産期疾患、卵巣嚢腫と続いています。ハイリスクが予想される周産期分野や悪性腫瘍については、当院の指定管理者の聖マリアンナ医科大学の本院に総合周産期母子医療センターが設置されており、転院や紹介を行っています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-片眼 260 2.04 2.71 0.00% 77.85
020280xx97xxxx 角膜の障害-手術あり 12 7.17 9.56 0.00% 74.25
020230xx97x0xx 眼瞼下垂-手術あり-処置2:なし - - 2.94 - -
020280xx99xxxx 角膜の障害-手術なし - - 16.29 - -
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患-手術あり - - 3.11 - -
眼科では、白内障手術(水晶体再建術)のための入院が最も多く、患者さんのQOLを考慮し片眼ずつ2日間の入院が基本となります。
少数ではありますが角膜移植も行っています。角膜移植術では、全身麻酔で手術を行い、術後、感染症予防と視力回復のため7日前後の入院となっています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 39 9.03 8.75 0.00% 52.67
030390xx99xxxx 顔面神経障害-手術なし 29 6.97 9.01 0.00% 42.97
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 25 7.40 6.47 0.00% 49.72
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎-その他の手術あり 23 8.13 8.62 0.00% 25.13
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎-手術なし 21 5.86 5.71 0.00% 27.86
耳鼻咽喉科では突発性難聴による入院が最も多い症例となりました。ステロイド剤の点滴療法を行い約9日間の入院となります。その他、顔面神経麻痺、慢性副鼻腔炎、急性扁桃炎といった疾患を多く取り扱っています。
扁桃腺炎では、急性期は抗生剤による点滴療法ののち、扁桃腺を切除する手術療法も行っています。
神経内科(脳神経内科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 22 13.96 15.63 22.73% 69.77
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 21.77 15.57 23.53% 76.18
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.42 - -
010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし - - 17.86 - -
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし - - 7.22 - -
神経内科の最も多い症例は、脳梗塞で発症から3日以内でエダラボン(活性酸素除去剤)を使用し脳保護療法を行っている症例が最も多く22例となっています。リハビリ療法を中心に診療を行い、13日前後の入院期間となっています。脳梗塞では、早期にリハビリ介入を行っています。脳卒中の地域連携パスを利用し地域の後方病院の転院調整を行っています。
また、パーキンソン病やてんかんなど神経内専門領域の疾患も取り扱っています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-処置1:なし-副病:なし 159 3.10 5.56 1.89% 58.84
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり 92 2.80 2.50 0.00% 71.49
110070xx03x20x 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:2あり-副病:なし 39 5.85 6.86 0.00% 76.33
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等-経尿道的前立腺手術等 30 7.53 8.23 0.00% 76.53
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患-その他の手術あり-副病:なし 29 6.79 7.16 3.45% 63.86
泌尿器科では、上部尿路疾患(腎または尿管結石)、前立腺腫瘍、膀胱腫瘍が多い結果となりました。
いずれの症例も手術や検査目的の入院であり、TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)やTUL(経尿道的尿路結石除去術)といった、侵襲性の低い手術を行っています。前立腺の悪性腫瘍については、検査目的の入院(前立腺生検)であり表示的な入院日数は2日間です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎-処置2:なし 28 19.89 18.42 3.57% 75.43
040200xx99x00x 気胸-手術なし-処置2:なし-副病:なし 16 8.50 9.28 12.50% 42.19
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 10 4.30 3.30 0.00% 71.40
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし - - 13.12 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし - - 20.57 - -
呼吸器内科では、間質性肺炎、気胸、肺がんの順に症例数が多い結果となりました。
高齢者の間質性肺炎が最も多い結果となりました。肺炎につきましては、下ページの「成人市中肺炎の重症度別患者数等」も合わせてご覧ください。
肺がん治療は、確定診断のための検査入院(経皮的針生検法)が最も多く、平均入院日数は約4日となっています。肺がんについては、化学療法導入期の入院や、ターミナル期の入院と幅広く診察しています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 90 3.20 4.36 0.00% 69.02
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞-その他の手術あり-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし 60 9.87 11.87 0.00% 67.05
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし 56 4.09 3.06 1.79% 65.46
050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし 51 9.47 10.24 1.96% 81.31
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし 45 3.04 3.27 0.00% 69.11
循環器内科では、狭心症、心不全、不整脈に対し、カテーテル検査・治療を多く実施しています。心臓カテーテル検査が最も多く、約3日間の入院となっています。
検査で病巣を確認を行い後日再入院し治療を行います。急性心筋梗塞では、経皮的冠動脈ステント留置術を行います。細いカテーテルを鼠径部より挿入し細くなった血管をバルーンで拡張しステント(網目状の小さな金属の筒)を挿入します。徐脈性不整脈では、電気刺激をリードを通して心臓に伝えて心臓を動かす器械(ペースメーカー)を挿入、交換を行います。おおよその入院期間く10日前後となっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-内シャント血栓除去術等-処置2:なし 157 2.17 4.60 1.27% 74.90
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-動脈形成術、吻合術 その他の動脈等-処置2:なし-副病:なし 38 13.37 7.87 0.00% 69.82
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし 34 6.77 10.39 5.88% 57.12
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:1あり 18 10.72 13.74 0.00% 66.28
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 14 17.14 13.14 0.00% 73.93
腎臓・高血圧内科では、地域の透析クリニックから腎不全の悪化や併存症の悪化などで入院適応となった患者さんを多く受け入れています。
透析アクセス関連(シャントの定期的なメンテナンス等)の手術が最も多い結果となり、次いで末期腎不全の保存的治療、これから透析療法を実施する患者さんに対しシャント作成も多く実施しています。後方病院等への転院はなく、地域の透析クリニックへ戻られる患者が多いのも特徴です。その他、腎盂腎炎ね尿路感染症といった疾患も診療を行っています。
代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)-処置2:1あり 86 13.58 14.41 0.00% 61.79
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍-手術なし-処置1:なし-副病:なし - - 6.66 - -
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡-処置2:なし-副病:なし - - 13.25 - -
100180xx991xxx 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍-手術なし-処置1:あり - - 4.01 - -
100250xx99x21x 下垂体機能低下症-手術なし-処置1:0-処置2:2あり-副病:あり-0 - - 8.54 - -
代謝・内分泌内科では、食事・運動療法、インスリン療法や多くの合併症を抱える患者さんなど、さまざまな重症度の糖尿病患者さんの治療や甲状腺などの内分泌疾患を扱っています。2型糖尿病の教育入院目的の患者さんが多い結果となりました。標準的な入院期間は15日間となります。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:4あり 15 14.93 10.66 0.00% 74.93
130010xx97x2xx 急性白血病-手術あり-処置2:2あり 13 41.77 37.46 0.00% 53.62
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫-手術あり-処置2:3あり 10 46.50 29.03 0.00% 68.40
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫-手術あり-処置2:5あり-副病:なし - - 31.17 - -
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群-手術あり-処置2:4あり-副病:なし - - 18.76 - -
血液内科では、悪性リンパ腫の化学療法(抗がん剤治療)合併症や高齢などにより入院期間が長くなります。急性白血病は、治癒を目標として強力な化学療法や造血幹細胞移植を行うことが多く、入院治療で化学療法後の感染症管理や輸血が行われます。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 209 2.06 2.65 0.00% 66.40
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 139 9.37 9.21 1.44% 74.74
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)-その他の手術あり-処置2:なし 31 10.32 10.48 0.00% 77.81
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍-内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 19 9.84 7.96 0.00% 75.89
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 19 12.84 11.68 0.00% 70.74
消化器・肝臓内科では、胃、小腸、大腸等消化管と、肝臓、胆嚢、膵臓など消化器全般を取り扱っています。
小腸大腸の良性疾患(腺腫)の切除(EMR)が最も件数が多く入院、入院日数は約2日となっています。外来でも実施可能ですが、ポリープの大きさや個数により入院適応となっています。続いて胆管結石や胆管炎に対する入院であり、ステントの挿入や結石の除去をはじめとする内視鏡治療が最も多い結果となりました。
肝臓がんに対しては、カテーテルから肝動脈へ抗がん剤や腫瘍に栄養を運ぶ動脈を塞ぐ薬を直接注入したりする(血管塞栓術)を行っています。
また、早期胃がんでは、内視鏡による胃粘膜の焼灼術など、内視鏡療法を多数行っています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 115 4.50 4.74 0.00% 69.17
060150xx03xxxx 虫垂炎-虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 65 5.39 5.40 0.00% 38.98
060335xx02000x 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 60 6.73 7.11 0.00% 60.95
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-副病:なし 43 18.79 15.76 2.33% 69.51
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)-腹腔鏡下胆嚢摘出術等 41 6.22 6.25 0.00% 59.46
消化器・一般外科では、鼠経ヘルニア(脱腸)の手術が最も多くなっています。鼠径ヘルニアは自然に治ることはないため、手術根治可能な治療法になります。続いて虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除が多くなっています。標準的な入院日数は5日間です。胆嚢炎や大腸がんの手術は腹腔鏡による手術を多く実施しています。その他の悪性腫瘍に対しても手術、化学療法、緩和医療と幅広く診療を行っています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 56 26.46 20.57 30.36% 85.29
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 46 17.54 13.14 2.17% 72.50
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。)-副病:なし 22 15.91 10.47 4.55% 67.91
080010xxxx0xxx 膿皮症-処置1:なし 19 13.11 13.07 5.26% 70.68
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害-手術なし 14 12.43 10.28 28.57% 70.21
総合診療内科では、高齢でかつ緊急入院の内科系患者さんを多く受け入れています。
誤嚥性肺炎、尿路感染症、大腸菌や溶連菌などの感染症、蜂巣炎などの膿皮症など、様々な疾患を受け入れています。
誤嚥性肺炎では、平均年齢も高く、摂食嚥下チームが中心となり多職種で治療を行います。当院で治療後、療養型病棟や、老人保健施設等へ転院されるケースも多く、転院調整のため入院日数が長めとなっています。どの疾患も入院後は、輸液や抗生剤など、投薬治療がメインとなっています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんも多く受け入れていますが、DPC包括対象外(出来高算定)となるため本集計には計上されていません。
乳腺甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし 28 7.61 10.15 0.00% 60.25
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 26 5.04 5.88 0.00% 59.19
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍-手術あり - - 4.10 - -
090040xx97xxxx 乳房の形態異常、女性化乳房、乳腺症など-その他の手術あり - - 4.55 - -
乳がんのうち、腋窩部のリンパ切除を伴なう部分切除術が多い症例となりました。標準的な入院期間は7日間です。
その他、がんの進行度・浸潤度により、乳房全摘や腋窩部のリンパ切除を行う部分切除など乳がん手術を幅広く実施しています。
術前・術後のフォローに関しては、当院の他、指定管理者の聖マリアンナ医科大学と附属施設のブレスト&イメージングセンターと連携し診療を行っています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 26 7 9 11 7 5 1 8
大腸癌 22 42 40 20 19 10 2 9
乳癌 21 18 9 0 0 1 1 8
肺癌 0 0 1 12 13 2 1 8
肝癌 3 11 4 5 5 22 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
がんのうち患者数の多い上記5つのがんについて進行度であるUICC病期分類という国際分類別に集計したものです。病期・進行度を意味しており、上記の表のStageの大きさで分類されており、StageⅣが最も進行していることになります。不明の項目は診断を行うための検査目的の入院になります。
胃がんや乳がんではStageⅠの患者が多く、胃がんは内視鏡的な早期治療を行っています。早期乳がんについては温存手術を行っています。
当院では、手術、抗がん剤治療など患者さんに合わせた治療法を選択し治療を行っています。また、医師、看護師、薬剤師などで構成される緩和ケアチームがあり、患者さんの苦痛を和らげる活動を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 8 9.25 50.50
中等症 36 25.58 76.64
重症 14 22.21 87.57
超重症 3 39.67 81.67
不明 - - -
病院外で普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎を市中肺炎といいます。インフルエンザウイルスやCOVID-19などのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは今回集計の対象外となっています。また、成人の肺炎の指標なので、小児肺炎も集計の対象外となっています。
入院時の各データ、年齢(Age)、脱水(Dehydration)、呼吸(Respiration)、意識(Orientation)、血圧(Pressure)の5つを点数化しました。
中等症の入院が最も多く、平均年齢も高齢化となっており、中等症以上の平均年齢は後期高齢者となっています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 146 26.01 77.47 29.51%
その他 37 25.51 72.43 6.01%
多くの発症は3日以内の入院となっており、発症3日以内で入院された方の在院日数は約26日、平均年齢は77歳と高齢の方が多くなっています。
当院での治療、後遺症を少なくするため、早期よりリハビリテーションを実施しています。脳卒中地域連携パスの利用により約30%の方が回復期リハビリ病院等へ転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 76 2.91 5.76 13.16% 58.83
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 52 3.79 15.73 46.15% 72.96
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) etc. 40 0.75 1.05 0.00% 50.53
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) etc. 32 1.53 5.13 6.25% 51.34
K0811 人工骨頭挿入術(股) 29 7.86 20.55 62.07% 81.79
整形外科では、前腕骨、または大腿骨の骨折による観血的手術が多くなっており、また術後の約1年後に挿入したプレートやスクリューを抜去する骨内異物除去術も40件となっています。大腿骨の骨折観血的手術、股関節や膝関節の人工骨頭挿入術では、年齢が高齢化しており、術後のリハビリや合併症の発症、回復期リハビリテーション病院などの後方病院への転院調整のために入院期間が長期化する傾向となっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 10 1.00 2.40 0.00% 47.80
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K2192 眼瞼下垂症手術(筋膜移植法) - - - - -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
良性の皮下腫瘍や脂肪腫等に対する皮膚、皮下腫瘍摘出術が最も多くなっています。直径6cm~12cm程度で部位が腹部や背部のため全身麻酔での手術となっており、入院日数は4日前後となっています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 0.20 12.60 0.00% 77.20
K1781 脳血管内手術(1箇所) 10 2.30 11.90 0.00% 58.40
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術が最も多くなっています。緊急入院後の手術が多く術前日数は短い傾向にあります。穿頭手術となり、術後は12日前後で退院となります。、脳血管内手術では、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術を血管内にカテーテルを挿入し行います。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K861 子宮内膜掻爬術 30 0.03 0.03 0.00% 50.23
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 16 0.88 2.56 0.00% 42.56
K877 子宮全摘術 14 1.00 6.93 0.00% 49.21
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 14 0.00 0.00 0.00% 35.50
K867 子宮頸部(腟部)切除術 10 1.00 1.00 0.00% 41.90
産婦人科では、子宮内膜増殖症による子宮内膜搔爬術が最も多くなっています。入院は1日間で手術当日に入院/退院が可能です。子宮附属器腫瘍摘出術は卵巣がんや卵巣嚢腫に対し行います。腹腔鏡を使用し手術を行い、身体の負担を軽減しています。手術日を含め3日間の入院となります。子宮全摘出術では、開腹手術のため約9日間の入院となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 255 0.03 1.00 0.00% 77.89
K259 角膜移植術 10 0.80 5.60 0.00% 73.90
K279 硝子体切除術 - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) - - - - -
眼科では、白内障に対する、水晶体再建術が最も多くなっています。患者は高齢者が多く一部は日帰り手術で行っていますが片眼2日間の入院手術を多く行ってています。
角膜移植術では、おおよそ7日前後の入院で手術は全身麻酔で行います。術後、感染症予防と視力回復のため、術後入院日数が長くなっています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 43 1.02 6.09 0.00% 26.58
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 24 0.96 5.58 0.00% 51.58
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 17 0.00 5.53 0.00% 32.82
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) 11 1.00 5.73 0.00% 33.09
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) - - - - -
耳鼻咽喉科では、口蓋扁桃手術が最も多い件数となりました。全身麻酔下で手術を行い、入院期間は8日間が標準となっています。
内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型では、慢性副鼻腔炎に対し実施します。7日前後の入院が標準となっています。入院症例では、全身麻酔下で行い、鼻の穴から内視鏡を入れ、病的粘膜やポリープなどを取り除き空気や分泌物が通りやすいように副鼻腔と鼻腔の通路を広げます。
扁桃腺周囲膿瘍の切開術では、扁桃周囲炎に対し扁桃内部の膿を切開・抽出し点滴療法と合わせて炎症を抑えていきます。おおよその入院期間は約6日前後です。内視鏡下鼻腔手術1型では、鼻中隔湾曲症に対し下鼻甲介の中にある下鼻甲介骨を切除する方法で行います。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 155 0.59 1.65 1.94% 58.48
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 60 0.92 4.02 0.00% 76.45
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 56 0.36 3.55 1.79% 66.36
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(その他) 20 1.30 4.75 0.00% 77.95
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 16 1.06 1.50 6.25% 72.38
泌尿器科では、尿道から細径の内視鏡を挿入し、直接レーザーにて結石を破砕する経尿道的尿路結石除去術が最も多い症例となりました。破砕する数や部位にもよりますが、2日前後の入院となっています。2番目に多い症例は、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術となっており、尿道より手術用内視鏡を挿入し病巣を電気メスで切除します。3番目は経尿道的尿管ステント留置術となっており、腎臓から膀胱までを繋ぐ尿管に腎盂腎炎や水腎症などが原因で通過障害がある場合、尿の通過障害を解除する目的で行う手術になります。経尿道的手術を多く行っており、身体的負担の軽減を図っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 84 1.11 2.01 0.00% 69.76
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 48 0.63 1.71 2.08% 72.56
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 44 0.00 8.46 0.00% 66.75
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 36 5.25 7.81 5.56% 79.08
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 31 1.00 1.90 3.23% 65.61
循環器内科で手術症例数が多いのは、経皮的冠動脈ステント留置術などの狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対する手術が上位となりました。四肢の血管拡張・血栓除去術では、経皮シャント拡張術を行い、先端に風船(バルーン)のついたカテーテルをシャント内の狭くなった部分(狭窄部)に進め、そこでバルーンを膨らませることによって狭窄部を拡張する方法です。ステント留置術(不安定狭心症)は緊急入院で即手術となり術後日数は8日程度と長くなっています。次いで徐脈不整脈に対するペースメーカー移植術です。徐脈性不整脈は高齢者に多く平均年齢も高齢となっています。また、心房細動に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)経験豊富な医師のもと積極的に治療を行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 125 0.22 1.05 1.60% 74.88
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 37 6.95 9.49 0.00% 70.24
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 34 0.21 1.00 0.00% 75.68
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
腎臓・高血圧内科では、シャントの定期的なメンテナンス等(アクセス関連)や人工腎臓(透析療法)を行うためのシャントの増設の手術を多く行っています。
経皮的シャント拡張術・血栓除去術は、地域の透析クリニックと連携し手術を定期的に行うことで、円滑に透析治療を行っています。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 188 0.06 1.01 0.00% 66.83
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 123 1.51 10.27 1.63% 74.60
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 51 2.59 8.41 0.00% 77.35
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 43 0.00 1.05 0.00% 66.35
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 28 1.54 8.39 0.00% 79.57
消化器・肝臓内科では、内視鏡的大腸のポリープ切除術が最も症例が多くなっています。外来でも行うことができますが、ポリープの大きさや発生部位により、術後出血のリスクがある場合は、入院適応となり標準的な入院期間は2日間となります。
内視鏡胆道ステント留置術、内視鏡的乳頭切開術では、胆管結石や胆道狭窄など、胆管に対しステントを挿入し拡張する内視鏡治療になり、緊急時にも対応しています。また、肝臓がんに対する血管カテーテル治療についても積極的に行っています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 114 1.37 2.02 0.00% 69.08
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 106 1.07 5.01 0.00% 61.55
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 65 0.39 4.00 0.00% 38.98
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 40 5.00 12.93 2.50% 70.38
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) etc. 16 7.50 30.19 0.00% 70.13
消化器・一般外科では、鼠径ヘルニア手術が最も多い結果となりました。約3日間の入院となっています。腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下虫垂切除術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術では、ともに腹腔鏡を使用することで、低侵襲性化を行い患者さんへの身体的負担の軽減と入院期間を短縮化に努めています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 26 1.00 3.04 0.00% 59.19
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 12 1.00 5.42 0.00% 63.00
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) - - - - -
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) - - - - -
K4768 乳腺悪性腫瘍手術(乳輪温存乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) - - - - -
乳腺・内分泌外科では、乳房部分切除術で腋窩部郭清を伴わないものが最も多くなっています。基本は手術日の前日に入院し、術後3日後に退院となります。
退院後の化学療法や投薬治療については、聖マリアンナ医科大学病院または、関連施設のブレスト&イメージングセンターと連携し継続的な治療が行われます。
※上記一覧表には10名未満の場合には、人数の記載をせず「-」と表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.01%
異なる 17 0.23%
180010 敗血症 同一 6 0.08%
異なる 34 0.47%
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.03%
異なる 1 0.01%
180040 手術・処置等の合併症 同一 37 0.51%
異なる 7 0.10%
重篤な感染症、悪性腫瘍、大きな手術後、出産時などに、体内の血管に血栓が発生し血管をつまらせ、それが原因で過剰な出血傾向が起こりやすくなる病態を播種性血管内血液凝固症候群といい、敗血症は肺炎や尿路感染症等、感染症を起因とした重篤な全身の炎症反応状態をいいます。
入院契機の「同一」、「異なる」の違いは、入院時にその病名が契機となったものを「同一」、別の疾患で入院したが入院中に上記疾患が発症したものを「異なる」としています。手術・処置等の合併症の同一が一番多いですが、カテーテルやステント関連を起因とした合併症が多い結果となりました。
更新履歴
2022/09/28
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