多摩病院では、3つの“シームレス”をキーワードに研修医の指導を行っております。その一つが、「卒前、卒後を通じたシームレスな環境」です。当院には聖マリアンナ医科大学の卒前の学生が実習に訪れるのですが、研修医もその指導に当たらせています。これは、学生時代から切れ目のない実践的な研修の実現と、人に教えることで知識や技術をより強固なものしてもらうことを目的としています。
二つ目が、「1人の患者さんをシームレスに診察する」ことです。院内には総合医局が一つしかないので各科の専門医が混在するなかで気軽にコミュニケーションがはかれる理想的な環境があり、さまざまな委員会には医師だけでなくメディカルスタッフも加わり、病院全体で医療を考えられるシステムが構築されています。
3つ目は、「川崎北部地域を中心としたシームレスな研修」です。川崎市北部地域の基幹病院である多摩病院ではコモンな疾病を扱い、高次の専門医療を行う聖マリアンナ医科大学からのサポートを受け、さらにサテライトクリニックで在宅診療や外来診療を学ぶことで、幅広く厚みのある医療を実現できます。