プログラム概要
ご挨拶
総合診療アカデミックコースは、総合診療専門研修ないし内科専門研修と並行して指導下での臨床研究を経験し、総合診療領域での専門医と博士号取得を目指す意欲的なコースです。将来的に臨床と研究のシナジーを創り出し、地域の臨床現場、教育病院、大学など多様なステージでリーダーシップを発揮できる医師を養成することが、当コースのミッションです。2019年度より本コースを開設し、これまでに5名が専門研修と並行して博士課程に在籍、2022年度には一期生が無事に専門医と博士号を取得しました。若いコースですので、参加者の皆さんの将来像に合わせた意向反映の機会が多くあります。我々と共に、コースを育てていってくださる意欲のある方のご応募をお待ちしております。
見学や相談は随時受け付け中ですので、お気軽に問い合わせ下さい。
総合診療アカデミックコース
ディレクター 家 研也
略歴
平成16年 | 千葉大学卒業 国立国際医療センター初期研修 |
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平成18年 | 同センター呼吸器科 後期研修 |
平成20年 | 亀田総合病院 家庭医診療科 後期研修 |
平成23年 | 三重大学総合診療科 助教 三重大学院医学系研究科 家庭医療学 博士課程 |
平成27年 | 医学博士取得 ピッツバーグ大学家庭医診療科 指導医養成フェロー 同大学公衆衛生大学院 公衆衛生学修士課程 |
平成29年 | 公衆衛生学修士取得 聖マリアンナ医科大学/川崎市立多摩病院 総合診療内科 講師 同 総合診療センター副センター長 |
平成30年 | 同 総合診療内科副部長、初期臨床研修プログラム責任者 |
令和2年 | 同准教授 |
プログラムの内容
総合診療や総合内科領域で、後期研修と並行して大学院進学ができる施設は限られていますが、当プログラムはその一つです。米国で指導医養成、臨床研究のトレーニングを積んだコースディレクターと、当学で総合診療の学位を取得した指導医、学外の臨床研究コース修了者を中心に、大学院での指導体制を整えております。希望者は大学院と総合診療プログラムまたは内科プログラムを並列することで、3年間での総合診療専門医または内科専門医のみならず、最短で4年卒業時に博士号取得が可能となります。意欲的なコースであり、ある程度のコミットメントを要しますが、大学院進学者に対しては、指導下で研究に専念する時間を確保し、研究計画・実施・解析・論文化まで指導者が全面的にサポートします。
※後期研修中途での大学院進学や、社会人大学院生も柔軟に相談可能です。ご興味のある方は個別にご相談ください。
参考までに、これまでのグループの研究テーマを挙げます。
指導者のテーマに関連した研究に関わることもできますし臨床に還元できれば自身の研究テーマを持っていただいて構いません。
- ポリファーマシー、薬物有害事象、処方最適化などに関する研究
- 病歴情報や身体診察の操作特性、診断エラーなど、臨床推論に関する研究
- 患者受療行動、患者意思決定支援に関する研究
- DNARの意思決定に関わる因子の研究
- 肺気腫CT所見重症度が予後に及ぼす影響の研究
- 健康の社会的決定要因に関する研究
- 若手指導医の果たす教育的役割に関する研究
- 在日外国人における医療アクセスに関する研究
- COVID19関連研究
- プレセプシンの細菌感染症毎の診断特性検討
- 医学生・若手医師のキャリア選択に関する医学教育研究
総合診療アカデミックコース募集要項
応募資格
- 初期研修修了者
- 当院の総合診療専門研修ないし内科専門研修へ参加予定の者
募集人数
2名
研修期間
4年間
身分・処遇
聖マリアンナ医科大学における身分付与。川崎市立多摩病院、聖マリアンナ医科大学病院などで後期研修に従事しながら、指導下で研究に専念できる時間を確保し、研究計画・実施・解析・論文化までを全面的にサポートします。
取得可能資格
3年目の研修修了で総合診療専門医もしくは内科専門医、最短で4年目修了時点で博士号取得が可能です。
応募期間
随時募集中
採用選考
担当教員が採用面接の日程について調整いたします。なお、応募多数の場合は上記応募期間終了前に募集を締め切らせていただく場合がございます。ご興味をお持ちでしたら、まずはお早めにご連絡をお願い致します。
連絡先
書類:履歴書(採用面接前に郵送)
郵送先:担当者
選考方法:面接試験、大学院入学試験
たくさんの方のご応募をお待ちしております。