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お産のこと

安全・安心で
満足のいく出産を

自然分娩、帝王切開など、いずれの分娩方法でも安全・安心に出産できるようにサポートし、おひとりおひとりが満足のいく出産を心掛けています。

産科の特長

LDRの紹介

LDRとはLabor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)を略した言葉で当院には1室用意しています。
陣痛・分娩・産後期をLDRで過ごしていただき、産後1日目から退院までは大部屋または個室での入院となります。立ち合い分娩を希望される方は、妊娠35週目までに立ち合い指導を受講している事が必須となります。

小児科医との連携

当店では24時間小児科医が常駐しており、出産直後から小児科医は赤ちゃんの診察を開始します。入院中も赤ちゃんの状態によりすぐに診察、治療が行えます。退院後の1か月健診以降の定期健診や各種予防接種などサポートしています。

夫立会い分娩

夫立会い分娩の条件緩和について

新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、立ち合い分娩の見合わせをしてましたが、以下の要件の場合、立会い分娩ができるようになりました。
● 体調に問題がないこと
● 5日以内に新型コロナウイルスに感染した方との接触歴がないこと
● 不織布のマスクの着用
詳しくは産婦人科外来または産婦人科病棟スタッフにご相談ください。

当院では、入院から出産までゆったりした環境で妊娠中の奥様を理解し支え、ご夫婦そろって誕生するお子様を迎えられるよう希望者には、LDR室(L:Laver 陣痛 D:Recovery 分娩 R:Recovery 回復)で立ち会い分娩を行っています。

保健指導については現行と変わらず、母親学級(6,000円)に参加している方は第3回目に夫も来院して頂き、立会い分娩の指導を受けてもらいます。また、母親学級に参加していない方の場合には、妊娠20週以降にプレママオリエンテーション(3400円)と妊娠30週以降に立会い分娩(LDR)指導(3,400円)の受講が必須となります。

帝王切開

予定(選択的)帝王切開術

既往帝切後妊娠、子宮筋腫核出後妊娠、骨盤位、低置胎盤など術後7日目に退院となります。創部は皮膚用接着剤で覆うことできれいに治癒する効果が得られます。
翌日からシャワーも可能で抜糸の必要もありません。
硬膜外麻酔を併用してPCA(※)で術後の痛みを管理します。
麻酔は麻酔科医が行います。

※ PCA:patient controlled analgesia
当院では携帯型ディスポーザブル注入ポンプを用いて自己調節鎮痛法を実施しています。
術後の創部痛や後陣痛に対して、患者さん自身でボタンを押すことにより麻酔薬が注入され、痛みをとります。術後2日目に抜去します。

ヘパリン自己注射

薬剤師と共に、自分で自宅で注射できるまで入院が可能当院分娩でなくても可能です。

平成24年1月からわが国でもヘパリン在宅自己注射が保険適応されました。血栓症予防としてワルファリンが使用できない妊婦や何らかの理由でワルファリンが使用できない患者にとっては毎日朝夕の2回のヘパリン注射のため通院することがなくなり、大きな負担が軽減されました。
ヘパリン在宅自己注射は、あくまでも血栓性素因や血栓症既往のある患者に対する血栓症予防が保険適用であり、ただ単に不育症・反復流産では保険診療できないことに留意していただきたい。
ヘパリンカルシウム皮下注5千単位/ 0.2 mL シリンジ「モチダ」® のみ保険適用されています。
重大な副作用としては、ショック・アナフィラキシー様症状・出血・血小板減少・HIT 等に伴う血小板減少・血栓症である。
不育症・反復流産の原因は多岐にわたり、その中でも血栓性素因が原因となる症例は、先天性のアンチトロンビン欠乏症・プロテインC欠乏症・プロテインS欠乏症・抗リン脂質抗体症候群などに限られるため、ただ単に不育症・反復流産を理由としてヘパリン在宅自己注射が適応となるわけではありません。

ハイリスク分娩について

当院での分娩が困難なハイリスク症例の一覧

  1. 常位胎盤早期剥離の既往のある方
  2. 妊娠高血圧症候群で降圧療法既往のある方
  3. 膠原病疾患(SLEなど治療中)のある方
  4. 切迫流早産で妊娠20週前半から長期管理入院の既往のある方
  5. 糖尿病や妊娠糖尿病でインスリン治療導入された方
  6. 内分泌疾患(治療中で症状が不安定、甲状腺手術既往)の方
  7. 高血圧症で降圧療法を要する方
  8. 治療を要している悪性腫瘍合併妊娠
  9. 心疾患・不整脈合併妊娠
  10. 子宮腺筋症核出術後の妊娠の方
  11. 多胎妊娠の方
  12. BMIが35以上の高度肥満の方
  13. 特発性血小板減少性紫斑病、白血病など血液疾患合併の方
  14. 精神疾患のある方、またその既往のある方
    うつ病、躁うつ病、統合失調症、パニック障害、社会不安障害、全般性不安障害などで薬物療法中、通院中、症状が不安定などの方
  • ただし、現在服用がなく年に数回の通院のみであり、当院精神科を受診して頂き、診察の結果で妊娠継続に内服不要と判断された場合は除く
  • 当院はNICUが無い為、分娩可能週数は36週以降となります。上記の疾患合併はハイリスク妊婦となりますので安全な分娩のため御協力お願いいたします。
  • 初診時やその後の妊娠経過によっては高度周産期施設に転院する場合もあります。

里帰り分娩

里帰り分娩とは当院で妊婦健診のみ行い、他院で分娩する場合のことをいいます。

里帰り分娩受入れ状況

2024年11月1日現在
枠数:月に5件程度

2024年 2025年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
× × × × × × × ×

×:お受けできない月
○:受け入れ可能な月
※キャンセルなどで受け入れ可能となる場合もありますので、産婦人科外来までご相談ください。

他院健診中で当院分娩希望受入れの場合

里帰り分娩について(ほかの病院で健診を受け当院でお産)

妊娠33週までに紹介状をお持ちになって当院にいらしてください。(帝王切開予定、合併症などのある方は現在おかかりの医師と相談の上、妊娠28~30週を目途に早めの里帰りをご検討ください。)

他の病院で里帰り分娩をご希望される方へ

当院で妊婦健診のみお受けになる方の人数制限がありますので、妊婦健診のみご希望の方は「里帰り分娩受入れ状況」をご確認いただいたのち、早めにご受診ください。

流産手術

当院での流産手術

当院では流産手術に対して、従来の「掻爬法」に代わって「手動吸引法」を採用しています。
次回妊娠のためにも患者さんに優しい方法で、静脈麻酔下に日帰り手術を行っております。

「手動吸引法」の長所

  • 子宮内膜への影響が少ない。
  • 子宮穿孔のリスクが少ない。
  • 術後の疼痛が少ない。

「手動吸引法」の短所

  • 費用は「掻爬法」よりやや高い。
  • 適応:妊娠12週未満の稽留流産・不全流産(※当院では人工妊娠中絶は行っておりません。)
  • 胎嚢が小さい場合は手術をせずに待機療法(自然に流産するのを待つ)を選択できます。
  • 妊娠11週を超える場合は腟錠を使用した娩出方法となり、約3日間の入院となります。
  • 胞状奇胎が疑われる場合は手術室での静脈麻酔下で「電動吸引法」を用いて行います。

子宮内膜掻爬術

適応:子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープ、子宮体癌の疑い等
「掻爬法」で静脈麻酔下に日帰り手術を行っております。