診療内容
○脳神経外科の常勤医は4名ですが、地域医療、特に的確な診断と迅速な治療を要する脳卒中・頭部外傷などの急性疾患を中心に手術治療を行っています。また一般外来では脳腫瘍や脳血管疾患を含めた軽症の頭部外傷」についても診断と適切な治療を行います。手術においては合併症予防のための神経モニターを用い、最新の手術用顕微鏡や硬性鏡、軟性鏡を含めた内視鏡手術機器、血管内治療に必要な最新の撮影機器(シーメンス・GE)を整備しています。適切な診療と最新機器を用い、患者に安全かつ低侵襲な治療を提供しておりますので、お気軽にご紹介頂ければいつでも対応させて頂きます。
○脳血管障害 (脳動脈瘤・脳動静脈奇形・もやもや病など ) については開頭手術による血管外科治療と血管内治療の指導医らの意見を踏まえ最善の治療選択ができるよう支援して対応いたします。
○良性脳腫瘍は、下垂体腺腫や髄膜腫、神経鞘腫などですが血管内治療の追加も必要な場合があります。多くは適切な診断と非侵襲的な手術を要することが症状がある場合は必要です。当院では的確な画像診断のもと判断し手術も可能であり、適切に対応します。
〇悪性脳腫瘍は、良性と同様に術前診断は重要ですが、生活の質を考慮して摘出範囲においては十分考慮が必要です。つまり悪性脳腫瘍では手術後の追加治療も重要であり、抗がん剤治療や放射線療法を用いることも有りますので治療においては他院との連携で治療を進めます。
〇認知症については慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、アルツハイマー型認知症とともに診断において鑑別診断が重要です。いずれの疾患についても治療においては積極的に行っております。また軽症アルツハイマー型認知症に対しても適切に診断を行い新薬(レカネマブ)の投与に多くの実績がありますのでご相談ください。
〇頭部外傷後後遺症は、頭部外傷後の生活の質に直結する症状において注目されています。頭部外傷後とはスポーツ外傷などの脳震盪の軽症例から交通事故による重症例まで様々ですが、もしもご相談がありましたらご連絡ください。できる限り対応いたします。
〇脳卒中後の上肢下肢痙縮は、急性期の入院から回復期リハビリ治療の後に発症し、痙縮により上肢下肢の変化は生活の質を低下させることがあります。当院ではボツリヌス療法を提供できる場合がありますのでご相談があればご連絡下さい。
○最後に、より多くの医療機器が必要な場合は、大学病院との連携を行います。
○外来診療では申し訳ありませんが紹介状(情報提供書)を頂き対応しています。事前に医療相談センターへの紹介状のFAX、またはお電話をお願い申し上げます。緊急の場合は是非電話でご相談ください。
脳神経外科のご案内
主な対象疾患・診療内容
対象疾患
脳血管障害(脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)、未破裂脳動脈瘤、頸動脈狭窄、脳脊髄動静脈奇形、もやもや病)、脳腫瘍(良性脳腫瘍、悪性脳腫瘍、転移性脳腫瘍、下垂体腺腫)、脊椎脊髄疾患、頭部外傷、機能脳神経外科(三叉神経痛、顔面痙攣)、水頭症、中枢神経系感染症など
外来担当医表
午前 | 午後(予約のみ) | |
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月 | 森嶋 啓之(副部長/講師)(脳血管内治療) | |
火 |
小野 元(部長/准教授) 宮﨑 一輝 |
小野 元(准教授) |
水 | 担当医(初診のみ) | |
木 | 長島 悟郎(教授/病院長) | |
金 | 小野 元(部長/准教授) |
TIA外来(小野 元・紹介のみ) 脳ドック結果説明 |
土 | 担当医(初診のみ) |
休診・代診情報
-
小野医師 休診 代診 あり
2023年診療実績
脳梗塞 | 111 |
---|---|
脳内出血 | 30 |
くも膜下出血 | 12 |
一過性脳虚血発作 | 12 |
AVM:脳動脈奇形 | 2 |
無症候性脳血管病変 | 36 |
未破裂脳動脈瘤 | 27 |
手術件数
手術総数 | 125 |
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慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 39 |
脳動脈瘤頸部クリッピング | 20 |
頭蓋内血腫除去術 | 15 |
創傷処理 | 12 |
脳血管内手術 | 11 |
更新日:2024/8/31