ご挨拶
ヒトは、外界からの情報の約80%が眼から入ると言われており、モノが見えるということは、日常生活を送る上でとても大切な事です。我々、眼科医の使命は「見える」を守ることであると考えております。現在、中途失明の第1位は緑内障、2位は糖尿病網膜症で、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症が挙げられます。網膜色素変性症に関しての治療はまだ確立していないものの、他の疾患は早期発見・早期治療のより失明を予防できるようになってきております。
当院では、スタッフ一同が笑顔を絶やさず適切な医療を提供することで、患者さまが安心して治療を受けて頂ける環境を提供したいと考えております。まだまだ、未熟な部分もあると思いますが、地域の皆さまの「見える」を守るために日々、研鑽を積んで参りますので、よろしくお願い致します。
診療科のご紹介
現在、当科では常勤医5名、非常勤医4名、視能訓練士5名体制で検査、診療、手術に当たっております。
当院では、様々な疾患に対応するために多くの検査機器や治療機器を取り揃えております。
白内障手術においては、前眼部光干渉断層計CASIA2(TOMEY社)と光学式眼軸長測定装置OA-2000(TOMEY社)を用いて最適な眼内レンズ度数の選択を行い、ウェーブフロントアナライザーKR-1W(Topcon社)にて術前後の見え方のシミュレーションを行い満足度の白内障手術を目指しております。
白内障手術装置は、CENTURION(ALCON社)を導入しており、進行した白内障にも安全に手術を行っております。
CASIA2やKR-1Wは、角膜移植後眼や円錐角膜、角膜不正乱視などの角膜疾患の診断においても、角膜形状だけでなく様々な角度から見えづらさの原因を検査することが可能です。
近年は、コンピュータやタブレット端末による近業作業が多く、眼の不調を訴える方も多くなっております。
当科では、オートレフケラトメータARK-1(NIDEK社)に搭載された調節機能測定装置にて眼精疲労や老眼、調節緊張症などを検査することが可能です。
また、斜視弱視訓練では、以前よりある健眼遮蔽訓練に加え弱視訓練器であるORTe Occul-pad(ジャパンフォーカス社)を使用し、お子さん達に楽しみながら訓練を行っております。
主な対象疾患・診療内容
対象疾患
白内障手術に関しては、手術は、片眼につき日帰りから2泊3日まで対応可しております。角膜疾患に関しては、角膜感染症の治療から全層角膜移植・角膜パーツ移植など様々な角膜疾患に対応致します。眼瞼疾患に関しては、眼瞼下垂や内反症などの手術を保険適応で行っております。緊急を要する網膜剥離や高度な手術治療が必要な疾患の患者さんは、聖マリアンナ医科大学病院と連携を取り対応致します。
診療内容
当院では、白内障手術や角膜疾患、眼瞼疾患に力を入れておりますが、緑内障や糖尿病網膜症などの一般的な眼科診療だけでなく抗VEGF抗体硝子体注射も含めたメディカルレチナ、斜視弱視など様々な眼疾患に丁寧かつ的確に対応させて頂きます。また、必要に応じて各科と連携し診療に当たります。
外来担当医表
午前 | 午後(予約のみ) | |
---|---|---|
月 | 海老原 紘子 上杉 康雄 正木 雄麻 |
特殊検査 |
火 |
松澤 亜紀子(部長/講師) 正木 雄麻 |
手術 予約検査 |
水 |
林 泰博 正木 雄麻 上杉 康雄 |
特殊検査 |
木 | 林 泰博 海老原 紘子 |
特殊検査 手術 |
金 |
松澤 亜紀子(部長/講師) 正木 雄麻 |
特殊検査 |
土 | 担当医(初診のみ) |
休診・代診情報
診療実績
2023年度実績
白内障 | 821 |
---|---|
硝子体手術 | 24 |
緑内障 | 6 |
網膜光凝固術 | 62 |
角膜移植 | 9 |
※入院・外来を含めた実績 片眼につき1件
更新日:2024/8/31
当院は地域医療支援病院であるため、積極的に地域の先生方からのご紹介を受け、適切な治療を行い、落ち着いた段階で地域の先生方に逆紹介をしておりますが、内科や小児科など眼科以外の先生方からのご紹介も積極的に受け入れております。
当院では、適切な治療を行うのはもちろんのこと、スタッフ一同が笑顔で患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えております。
先生方に通院されている患者さんの心配、不安の1つ1つを一緒に解決できるような医療が提供できるように努めて参りますので、よろしくお願い致します。