ご挨拶
当科では排尿に関する問題をプライバシーを守りつつ気軽に相談していただいたり、泌尿器がんの早期発見治療を目的として日々診療をしております。常勤医3名体制で日々の外来診療、年間約500件の手術をしております。コロナ禍で手術件数はやや低下しておりますが、新しい技術を取り入れながら、患者様一人一人の症状や状態に合わせて、安心して受診していただけるよう日々努力してまいります。
診療内容
外来診療は初診受付は月曜から金曜、第2第4第5土曜日の午前中です。午後は膀胱鏡や処置のある場合で、予約が必要です。月曜日の午後には前立腺がん外来を設けています。
手術は月曜日、水曜日、診療のある土曜日に施行しております。
泌尿器科の紹介
多摩病院泌尿器科では一般泌尿器の診療、泌尿器腫瘍の早期発見と、根治治療を求めた手術を実践しています。前立腺がんを疑う場合は、M R Iと超音波を画面上で融合するフュージョンバイオプシーを導入し、より正確で十分な組織を採取する生検ができるようになりました。
副腎・腎腫瘍には腹腔鏡手術を、前立腺癌に対してはできるだけ創部が小さい開放手術を、聖マリアンナ医科大学と連携体制して施行しております。また、ダヴィンチを用いたロボット支援下手術も実施しています。
前立腺肥大症に対しては経尿道的前立腺核出術(TUEB)やツリウムレーザーを用いた前立腺蒸散術(ThuVAP)を施行しています。ツリウムレーザーでの蒸散はい今までの手術に比べ、出血がしにくく今までより安全に閉塞部位を消失することが出来ます。尿路結石に対しては日帰り手術となる体外衝撃波結石破砕術(ESWL)と入院でホルミニウムレーザーを用いた経尿道的尿路結石破砕術(TUL)を行っております。女性の尿失禁に対しては保存療法からTOT手術を施行しております。小児泌尿器に関する診療・手術も施行してまいります。男性不妊・男性更年期症状は他施設を紹介しております。
主な対象疾患
- 尿路結石・・E S W L、T U L
- 前立腺肥大症・・薬物療法、ツリウムレーザーによる経尿道的前立腺蒸散術、経尿道的前立腺核出術
- 副腎がん、腎がん・・腹腔鏡下手術 化学療法 免疫チェックポイント阻害剤
- 腎盂・尿管・膀胱がん・・手術、化学療法、免疫チェックポイント阻害剤
- 前立腺がん疑い・・MRI/US フュージョン生検
- 前立腺がん・・ホルモン療法、前立腺全摘術(開腹術)、化学療法、遺伝子検査
- 過活動膀胱・・薬剤療法 ボトックス注入療法
- 腹圧性尿失禁・・TVT手術、TOT手術
- 小児泌尿器疾患
外来担当医表
午前 | 午前(予約のみ) | 午後(予約のみ) | |
---|---|---|---|
月 | 栗原 毅 | 山田 龍治(第1・3・5週) 栗原 毅(第2・4週) |
|
火 | 吉岡 まき(部長/講師) | 栗原 穀 | 吉岡 まき(部長/講師) 栗原 穀 |
水 | 担当医 佐々木秀郎(第1・3・4週) |
担当医 | |
木 | 吉岡 まき(部長/講師) | 山田 龍治 | 吉岡 まき(部長/講師) 山田 龍治 |
金 | 栗原 毅 | 山田 龍治 |
栗原 穀 山田 龍治 |
土 | 担当医(初診のみ) |
休診・代診情報
休診・代診情報はありません。
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
腎摘出術 | 7 | 3 | 4 |
腎部分切除 | 0 | 1 | 1 |
腎尿管全摘 | 4 | 2 | 5 |
経尿道的膀胱腫瘍切除 | 79 | 64 | 86 |
膀胱全摘 | 2 | 1 | 3 |
前立腺全摘 | 11 | 19 | 20 |
経尿道的前立腺手術 | 16 | 15 | 15 |
経尿道的結石破砕術 | 148 | 157 | 126 |
体外衝撃波結石破砕術 | 44 | 33 | 24 |
更新日:2024/8/31
平素より大変、お世話になっております。
2019年より川崎市では特定健診採血にオプションでPSA検査を追加できる様になりました。前立腺がんの診断のために生検が必要で、多摩病院では1泊2日で脊椎麻酔下で前立腺生検を施行しております。にて2020年4月よりKoelis社のTRINITY®️を導入し、フュージョンバイオプシーにより正確な前立腺生検を施行できる様になりました。前立腺がんと診断された場合は前立腺全摘術を小切開開腹手術で施行しております。 前立腺肥大症にはツリウムレーザーによる蒸散術を導入し、安全、短時間で排尿障害を改善することが出来ます。
これまで以上に前立腺診療に力を入れてまいります。
地域の先生方と連携を深め、少しでも地域の皆様の健康増進のお手伝いができればと考えております。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。