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診療内容

 我々、聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科は、乳がん、甲状腺がんなどの悪性疾患を中心に乳腺疾患、甲状腺・副甲状腺疾患を診療しています。

大学病院およびブレスト&イメージングセンター(新百合ヶ丘にある、がん拠点病院が開設する日本で初めての本格的な独立型のブレストセンター)
における2023年の年間手術件数は原発性乳がんが809例、乳房手術は全体で1,042例と豊富な手術症例を誇っています。2012年より当院(川崎市立多摩病院)にも常勤医を据え、年間約80~90症例程度手術を行っています。当院においては乳がん検診をはじめ、乳がんの早期発見、早期治療を目指していきます。大学病院、ブレスト&イメージングセンターと連携を図り、乳腺外科・放射線科・病理診断科・形成外科・専門看護師などの専門医療スタッフにより患者さんを中心としたチーム医療を実施します。当院で行う診療においては、大学病院と同様に専門医資格を有した乳腺・内分泌外科スタッフが外来、手術を行います。さらには早期の診療受け入れや退院後の逆紹介を通じて、地域医療施設との連携にも貢献して行きたいと考えています。

最近の話題

 国立がん研究センターの統計によると、女性のがん罹患率の第1位は乳がんで、近年11人に1人と増加傾向にあります。年齢別だと30歳から増加し始め、ピークが40歳~50歳前半と働き盛りで乳がんになる確率が最も高いという特徴があります。

しかし5年生存率は91%と他のがんに対して高く、早期発見、早期治療が非常に大切になります。

ただし、日本の乳がん検診受診率は3~4割と諸外国と比べるとかなり低いのが現状です。

当院においては、従来の2Dマンモグラフィ、超音波に加えて、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)を導入し、乳がん検診を行なっており、早期発見を目指しています。また乳がんの確定診断には病理検査が必須になりますが、当院では通常の針生検に加え、吸引式針生検も導入し、単回の穿刺でも複数回採取することができ、高い診断能を確立できるようになりました。乳がんの薬物治療でも、新たに様々な治療薬が開発され、治療の選択肢が広がっています。
ホルモン感受性(エストロゲン・プロゲステロン受容体)、HER2(ハーツー)過剰発現、Ki-67(増殖能のマーカー)を病理学的に調べることでの大きく5つのタイプ(Luminal A, Luminal B/HER2陰性,LuminalB/HER2陽性, HER2陽性/non luminal, Triple negative)に分類し、個々に応じたオーダーメイド治療をすることが標準治療とされています。さらに分子標的治療薬も数多く開発され、ホルモン治療や化学療法と組み合わせて行うことで、より高い治療効果が得られるようになりました。

主な対象疾患・診療内容

疾患・症状紹介

外来担当医表

午前 午後(予約のみ)
中野 万理 中野 万理
垣本 紗代子

取扱患者数

2022年度 2023年度 2024年度
外来患者延数 1,689 1,748 1,684
入院患者数 74 70 80
初診紹介患者数 104 93 86

入院症例実績

2022年度 2023年度 2024年度
乳房の悪性腫瘍 73 65 73
乳房の良性腫瘍 1 4 4
軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 2 1 3

手術実績

2022年度 2023年度 2024年度
乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 43 38 48
乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 19 13 15
乳腺悪性腫瘍手術(乳輪温存乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 2 8 8
乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) 1 5 5
乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 10 4 5
リンパ節群郭清術(腋窩) 2 2 3
乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 1 1 1

更新日:2025/11/20

 当院の乳腺・内分泌外科外来では、主に乳がん検診、検診異常を指摘された方の精密検査、経過観察を行い、地域医療施設よりの紹介状を積極的に受け入れ、連携をしています。更なる詳細な画像評価、病理学的評価が必要と判断された場合、聖マリアンナ医科大学連携施設であるブレスト&イメージングセンターに紹介し、精密検査を施行します。

当院の常勤医もブレスト&イメージングセンターで外来を行っており、基本的に一貫して同じ医師が診察、手術、治療を担当します。

当院で行う手術も大学病院、ブレスト&イメージングセンターと連携して行い、緊急時には大学病院のバックアップを受けています。当院では乳がん検診の普及、乳がん早期発見、早期治療を目標とし、地域医療施設と連携し、地域に根付いた医療を目指します。

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