本研究は、川崎市立多摩病院個人情報研究倫理委員会の承認のもと病院長の許可を得て行います。
研究対象
2016年9月から2021年12月の期間に、ダビガトラン※1を服用中に外傷性急性硬膜下血腫を発症し、中和療法としてイダルシズマブ※2を投与された患者様で、受傷時に65歳以上だった方
※1ダビガトラン 抗凝固薬、商品名:プラザキサ (製造販売業者:日本ベーリンガーインゲルハイム)
※2イダルシズマブ ダビガトランの特異的中和剤、商品名:プリズバインド(製造販売業者:同上)
研究目的
加齢に伴う動脈硬化性疾患や心房細動治療のため、多くの患者様が抗血小板薬や抗凝固薬を服用されています。しかし一方で、これらのお薬が頭部外傷の予後を悪化させている可能性があることも懸念されています。
この研究は、抗凝固薬であるダビガトランを服用しながら急性硬膜下血腫を発症し、初期診療にて中和剤であるイダルシズマブを投与した患者様を対象に、中和療法を行った場合の合併症の状況や抗血栓薬の再開に伴う合併症の有無について検討し中和療法の安全性について明らかにすることを目的にしています。
研究方法
研究の対象となる患者様の診療録(カルテ等)から「研究に用いる試料・情報の種類」に記載する情報を収集させていただきます。
研究に用いる資料・情報の提供
患者背景、外傷の状況、入院後の経過、合併症、転帰等の診療情報
外部への情報の提供
データセンターへのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当院の研究責任者が保管・管理します。また、データセンターに集められた情報は研究代表者が適切に管理します。
研究結果の公表について
この研究の対象になられる方で、ご自身の情報を除外してほしいと望まれる方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
その他
連絡先
川崎市立多摩病院 脳神経外科
住所:〒214-8525 川崎市多摩区宿河原1-30-37
電話:044(933)8111(代表)
大塩 恒太郎