新規CT装置が稼働しました
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当院では新たなCT装置として
Canon medical systems社製 Aquilion ONE NATURE Editionを導入し、2022年3月1日より稼働を開始しました。
より高精細な画像
この装置は0.5mm×320列の検出器を搭載しているADCT(Area Detector CT)であり、心臓・頭部領域などは寝台移動がなく1回転のスキャンで16cmの撮影ができ、撮影時間も最短約2秒で撮影することができるため、動きの影響を最小限に抑えた鮮明な画像を提供することが可能となります。
より高速での撮影旧装置と比べ回転速度が0.4秒/回転から0.275秒/回転となり、撮影時間が短く胸部から腹部までの撮影では従来の装置に比べ最短で約半分の息止め時間で撮影が可能となります。
より低被ばくでの撮影
画像信号を受け取る検出器側の性能が向上しており従来よりも低被ばくでの検査を行うことができます。
ノイズを除去し鮮明な画像を得る新たな画像再構成技術(FIRST)や、人工知能技術の中の一つであるDeep learningを利用した画像再構成技術(AiCE)を併用することで、よりノイズの少ない鮮明な画像を得ることが可能となります。
これからも、最新のCT装置を活用し
市民がいつでも、安心し満足できる、 愛ある医療を提供します。
画像診断部 CT室
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FIRST:Forward projected model-based Iterative Reconstruction SoluTion
順投影適応モデルベース逐次近似再構成法
従来のCT画像再構成法であるFBP(Filtered Back Projection)に比べて圧倒的なノイズ低減により、さらなる低線量撮影を実現します。また、空間分解能の向上や、アーチファクトの発生を抑制した新たな診断画像を提供します。
AiCE:Advanced intelligent Clear-IQ Engine
AiCEはディープラーニングを用いて設計されたノイズ成分とシグナル成分を識別する処理で、分解能を維持したままノイズを選択的に除去する最新の再構成技術です。
ディープニューラルネットワークの学習に用いるデータには、MBIR(Model Based Interative Reconstruction:FIRST)で得られた高品質データを用い、装置が持つ分解能をより引き出しながら、高いノイズ低減効果が得られます。